一人親方労災保険の補償対象は大きく業務災害と通勤災害の2種類

一人親方労災保険の補償対象は大きく業務災害と通勤災害の2種類

一人親方労災保険の補償対象になる労働災害は、大きく業務災害と通勤災害の2種類に分けられます。

業務災害とは、仕事中に起こったケガ・病気・死亡などの事象を指します。
基本的に仕事中に発生したものであれば一人親方労災保険の補償対象になりますが、休憩中に発生したもの、私的な行為によって起こったものについては認められません。
しかし、休憩中であっても施設や設備の管理状況が原因であれば補償の対象になります。

通勤災害とは、文字通り通勤中に発生したケガ・病気・死亡などの事象を指しますが、住居と就業場所との間の往復、就業場所から他の就業場所への移動など合理的な方法かつ経路で通勤しなければ認められません。
例えば、帰宅途中で娯楽目的で正式な勤務ルートを外れた場合、非日常的で不必要な移動と判断されて補償の対象外となってしまうので注意が必要です。
ただし、普段使用しているガソリンスタンドで給油をするためにルートを外れた、帰宅途中に食料品や日用品の買い物のために寄り道したといった日常的な最低限の行為と認められる場合は、合理的な経路に戻った後の事故に関しては補償の対象になる可能性が高いです。

一人親方の労災保険は補償内容が全国一律で安心

いわゆる一人親方が加入できる労災保険は、補償内容が全国一律なので、全国どこで加入しても安心なのではないでしょうか。
常時労働者を使用しない一人親方は、何かと一人で業務を一人でこなすことが多く、仕事中や通勤中にケガや病気、障害を負ってしまうと大変です。
そんなもしもに備えるのが労災保険で、加入することで手厚い補償が受けられるようになるのが魅力です。
当然ながら休業補償も用意されていますから、仕事を休まなければいけない事態にも備えられます。
病気やケガの治療費も支給されますし、自己負担がないので安心して回復に努めることができます。
いずれにしても一人親方が保険に加入しない理由はありませんし、入らないよりも入ってメリットを享受した方が良いといえます。
何より補償内容が全国一律で統一されていますから、地域による差はないので、都市部だけでなく地方の一人親方にも加入がおすすめできますし、検討してみる価値があるのではないでしょうか。